途中から抜粋してます

 

 

 

 授業中、少しずつだが、体温で冷たさが徐々に緩和されてきた。小毬は安堵を浮かべノートを移していく。
 もぞり……もぞり……
 お尻の位置が悪いのか少しまた少しと体を左右に揺らしいい座りポジションを探す。
 ここでもない、ここでもないともぞもぞと動いていると、くちゅりと何やら音がした。
 それはかすかな音であり、隣りはもちろん後ろにも聞こえていない、ただ自分にだけ聞こえる音。
(私、感じてるんだ……)
 そう思ったら最後、少しずつ体が火照っていく。
(ノーパンで授業受けて、皆に見られているような感じがして……)
 誰も自分がノーパンだということは知らない。でも、気になってしまうと視線が自分に向かっているような気がする。
(う……ん。ここかなぁ)
 ペンを持っている逆側の手を下に下に持っていく。
(や、やっぱりだめだよ、こんなこと……)
 理性が少し戻り、冷静に考えてみる。今、ここでこんなことをしてばれたらなんて言われるだろうか。
 そう考えていると、火照っていた体から徐々に熱が奪われて冷静さを取り戻す。
「ふぅ……」
 危なかった。このまま続けていたら皆から変態というレッテルを付けられるところだった。
 それほど正気を失いかけていた。しかし……
(物足りないなぁ……)
 そう思えてしまう。この感触は本物であり、自分が感じていた証拠でもある。
 今も少しだけだが、濡れている感じが残っている。
(うぅ……)
 どうしようか、やはりやってしまおうか。冷静さを取り戻したのに、またぶり返すかのように体の火照りが戻ってくる。
(ううん。だめ我慢我慢)
 まるでそれすらをやっていたことを忘れるかのように、小毬は集中してノートを移すのであった。
(で、でも……少しだけならいいよね?)
 空いている手をスカートの中へと滑り込ませると少しだけだが秘所が濡れていた。
(ん、ん、ん〜〜〜〜っ)
 声を押し殺して、少しまた少しと指を中へと入れて行く。そこからあふれ出るはオトコのロマン……ではないが、男のアレをぶち込む際に必要な潤滑剤。
「ふぁ……ぁ」
 思わず、声を出してしまう。入れている手じゃない反対の手で口を押さえる。どうやら聞こえていないらしい。周りは授業にそれほど集中しているのだろうか。
 ふと、教卓のほうを見ると、ダラダラと教師が黒板に文字を書いているところが目に入った。
 周りを見てみても、そこかしこから声も聞こえるし、全員が全員集中しているようではないようだ。
(気をつけないとなぁ……)
 とりあえず声を出さないようにしないとねと心に誓い、秘所を弄っていく。
 
 くりとりすを優しくも激しく、自分に快感が来るようにねっちょりと弄っていく。
 ピクリピクリと体が少しだが揺れているのが分かる。それは感じている証拠であり、快感を得ているということだ。
(ふぁ……ああああ)
 徐々に指の動きを激しく、クレッシェンドにしていく。
 自分は今、クラスメイトや教師のいるこの狭い教室という空間で自慰している。
 それがどれだけ愚かな行為か、ばれたら何を言われるか分かったものではない。


 ――でも、でも……

 

(気持ちがいいんだよ)
 自分に陶酔するかのように、ただひたすらに秘所を指で弄る。他の雑音は何も聞こえない。
 ただ聞こえるのは自分の中の音だけ……。
 ぐちゃぐちゃといやらしくも自分の秘所から滴り落ちて行くその姿を想像しただけで絶頂に達してしまいそうだ。
 きっとお尻側のスカートは濡れているだろう。
 だって……

(もう下にも愛液が滴り落ちてるからね……)
 小毬の愛液は自分の秘所からスカートに滲み、滲み切れずにたまった愛液が椅子に伝い、椅子の脚の部分を伝っていって床へと零れ落ちて行く。
(ん、んん〜〜〜〜〜〜っ!!)
 ビクンビクンと小刻みに2、3度体が痙攣を起こしたかのように震える。
「はぁ……はぁ……ふぁ」
 今、小毬の表情は恍惚とした表情になっているだろう。絶頂に達したときほど女の顔のエロさは尋常ではないのだから。

 

 そして、何事もなかったかのように授業が終わり放課後になる。
 そろそろ、ぱんつを取りに戻ろうかと思ったときであった。

「見ちゃったぜぇ、神北ぁ」
 不意に後ろから声がする、振り向くとそこにはクラスメイトである男子Aであった。
「さっきの時間――してただろ」
「っ!?」
 み、見られてたのっ!?
 まあ、自分ではばれずにやっていたのだろうが隣りから見ればモロバレである。
「へっへぇ……。案外顔に似合わずエロいんだな」
 くっくっくっと不敵な笑みを浮かべながら小毬にあるものを見せる。
「あ、ああああぁ……」

 そこには、自分の秘所を弄って気持ちよさそうな顔をしている小毬の姿があった。
「俺のカメラ、音小さいからこういうのに便利なんだよな」
 次々とファイルが展開されていくも小毬は見られていたということにショックを受けていた。
「これ、どうしようかなぁ?」
 ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて携帯をプラプラとさせている。
 すぐにでも携帯を奪いたかった……しかしそれは露と消えていく。
「新聞部あたりにでもやるか。こういう記事好きそうだしな。あいつら」
 すっと、小毬の横を通り抜け出口へと向かおうとする。
「あん? んだよ、神北」
 ぎゅっと男子Aの袖を掴んでいた。
「……します」
「なんだって?」
「なんでも……します。だから……それだけはやめてください」
 泣きそうになりながらもぐっと堪え、絞り出すかのように声を出す小毬。
「なんでも?」
「なんでもです」

「………別にいいぜ」
「ほ、ほんとですか?」
 ぱあっと小毬の顔に安堵の色が戻る。


「なら、ここじゃ言いづらい。場所を変えようぜ」

 男子Aに連れられるかのように教室の外へと出て行く。


 

 小毬はこの後後悔することになる。
 どうしてこうなったのだろうかと。

 

 

 

 

 


次回予告

 小毬に降りかかる白濁とした何か

 そして、バイブをさして授業を受け、羞恥を晒されかける毎日

 コスプレエッチは当たり前

 小毬の精神は徐々に蝕まれていく

 

 次回「小毬ハード」をお楽しみにっ!(ぇ

 


続く?

 

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